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おかげさまで140周年を迎えます。
社長発行のホームページマガジン「月信」
山田念珠堂や業界についての内容が盛り沢山!



山田念珠堂 「月信」6 号
山田念珠堂 「月信」5 号
山田念珠堂 「月信」4 号
山田念珠堂 「月信」3 号
山田念珠堂 「月信」2 号
山田念珠堂 「月信」創刊号

山田念珠堂「月信」6号(2001/8)
海 外 商 品

 今や 私達の生活の中に浸透している海外商品、食料・衣料・生活物資、全ての物が外国から日本に送られて来ます。
知らず知らずの内にそれらに依存しています。
 数十年前 台湾の貿易センターに立ち寄った時のことですが、食料品を除く全ての生活物資が集まっていてそのセンタービルの大きさと其の扱い業者の多いこと。このビルひとつで全ての物が賄えてしまう“揺り篭”から“墓場”まで文字通りの言葉を思い出しました。今や政府ガードが発せられる程に脅威に成っています。
 私達の仏具業界ではどうでしょうか? 仏像、仏具、唐木仏壇、塗り金仏壇、それに御念珠までもが海外から輸入されるようになりました。消費者の方々は専門知識も無く単純に「安くなれば良い」と云う感覚で居られるようですが決してそうでないと思うのですが如何でしょう。結局オリジナル性も無いままに販売される商品は、やがてバッタ商品化してしまうのでは無いのでしょうか?
 国産品だけでの数十年前でも、オリジナル性の無い商品は、やがては取り扱い高に陰りを見せてきた事はもう既にご承知措きのことと思います。安くても(ユニクロの様な)高くても(ルイビトンの様な)今ではオリジナル化が進み其の究極はブランドへと進化しています。今や全ての商品はブランドと云う信頼と信用、勿論それらは品質の良さに裏付けされた物だけが許される称号です。
 良く論ぜられる中に産地の表示だとか品質表示だとか云われていますが、そんな事は当たり前のことと思いませんか? 数年前ですがバリーの運動靴をカリフォルニアで購入したときメイドインコーリアと書かれていました。イギリスで買ったダンヒルのポロシャツがメイドインイタリーと書かれていました。今ではグローバルな地球規模で製作し、地球規模で販売するのが極当たり前で一般的では無いのでしょうか?
 しかし特殊な物も在ります。ルイビトン、ロエベやバカラ、エルメス等と云ったスーパーブランドです。全て自家生産性で補っている会社が今一番持て囃されていて不景気と云う文字を知りません。(幸い、我が社も全て自家生産にて補わせて頂いて居ります。) 私達の仏具もこのようになってこそ、始めてグローバル化が樹立出来たと言えるのでは無いでしょうか? 産地表示 品質表示は当たり前、どれだけ作る側がこだわりを持っているかが勝負なのです。品質とデザイン、カラーや素材、そして忘れて成らないのが知的商品で在ることです。これに叶う商品こそブランドを得る資格が在り一流の店舗に並ぶ権利を与えられるのだと考えます。今一部の海外商品は安いと云うだけで、とても其の価値にふさわしい品質では在りません。a)安いだけで加工が悪い二級品 b)ガラス(中国読みの水晶)を水晶(中国読みの天然水晶)と称したニセモノ c)房組の悪い粗悪完成品等を、堂々と数珠屋が販売していますし仏具屋に線香屋さん、訳の分からぬ貿易商と称したブローカーが販売し、後が絶えません。そんな物が本当に通じるのでしょうか? もしそれが通じるなら仏具業界は沈没してしまうでしょう。
 今それを懸念する仏壇・仏具メーカーは自信をもって自社製品に社名を付嘱するべきであります。反対に自信の無い商品を販売するときは其のタッグシールをはがして売るのです。
故に、ノーブランド、ノーネームはその自信の無さで有り、結果その商品は三流品ということになります。
責任あるメーカーは責任を自ら負う事が大切なのではないでしょうか。

合 掌



山田念珠堂「月信」5号(2000/7)

I.T

I.T.はE.T.では有りません。今一番トレンディーな言葉かも知れません。インターネットを中心とする電子情報通信のことです。携帯電話での通信、パソコンを使った電子通信、いわゆるEメールと称するものでメールアドレスなどといった聞き馴れない(メール=手紙 アドレス=住所)電子による手紙の届け先と言うことなのでしょう。またパソコンの販売が急激に伸びているようですが、其の中にホームページと称する言葉も氾濫致して居ります。テレビ宣伝にも゛○○△△ドットコムや△△××シィーオージェーピー詳しくはホームページで″などと言った事はもう当たり前になって居ります。
 こういう状況下において我々の業界はどのような対応がなされて居るのでしょうか?まずIT関連を取り巻く電子機器に対する理解度いまさらながらですがPOSの導入に関して見ましても弊社の対応は15年も前からバーコードの付いた製品を市場に提供して居るにもかかわらず、いまだに私たちの業界においては数社程度の利用度でしか有りません。最近になりようやくお目覚めのような感が致します。
 弊社の特徴と致しましては、オーダーを頂くと自動的に1.商品名 2.宗派 3.仕様 4.売格 5.商品番号がタイプアップされた値札が(店名も印字されます)注文の数だけ作成され、また、其の値札の裏にはバーコードが添付されさらに商品に値札を付着し配送致して居ります。いわゆるメーカーとして最大限のサービス、近代文明の力とでも言うのでしょうか其の電子機器をフルに活用致して居りますが、まだまだご活用願える小売店が少ないようです。卸としてメーカーとして当たり前のサービスが当たり前のように成ろうとして居る過渡期が今なのかも知れません。ちょっと海外旅行された方ならお解りかと思います。
お土産を買うときも、生活用品を買うときもレジに行けばバーコードをなどるだけでレジ作業が行われて居ます。日本ではスーパーはともかく百貨店にいたってはその気配すらない状況です。一般消費者から見ればバーコードの付いた商品は、全国どこで買っても同じ値段、其れの付かない商品は其の価格に信頼性に欠けるとまで思われて居るのが状況です。プロパ商品にはバーコードが付いていて特価商品並び類似インチキ商品には其れがない。其のような分別も今後の課題となるのではないでしょうか?
 そうしてもう一つ慣れない電子機器を扱い業界先駆者の様にホームページを開いている会社が沢山目に付くように成って来ました。しかしながらここにもその扱い方による違いが出て参って居ります。其れは商道徳と申します様に商売にもルールが有ります。先頃はネット事業と言って代理店、卸売店を通さず直接に消費者と結ぶ商いが横行して居るようですが我々の業界は其れに馴染むのでしょうか?念珠に至っては従来通り小売店(弊社代理店)での販売を基本的に守って行きたいと思って居ります。車を買うのに日産やトヨタ本社へオーダーを入れるでしょうか?100台も一遍に買うときは別ですが。同業者の中には卸値を羅列したようなホームページが有りますが価格を提示することは小売をするという事に成ります。卸なのか小売りなのかはっきりして頂いて小売をされるのであれば卸業からは撤退して頂かないと小売業者のご迷惑になるのではないかと思われますし、小売店の皆様もその辺の所がその会社の本質であることを見抜いて頂いて真のメーカーとの取引を考えられる目安とされる絶好の機会だと存じます。

いつの時代も“餅は餅屋”念珠は創業140年の弊社にお任せください。

ホームページは、URL:http://www.nenju.co.jp

 


弊社の要 製造・技術部 その四”
《製造・技術部長 目谷京子》念珠製作、私がこの仕事に携わる様になってから、早くも十八年と言う年月が過ぎました。念珠は一家に一つ有れば良いものと思って居た十八年前、男性用、女性用のものが有ることさえも思いもつきませんでした。
私自身も、其の年月の変化に変身成長させて頂きましたが、私の造るお念珠も必要儀礼品から、装飾的要素の加わった物も増えて来たように思います。
代表的なものには、若い人達の中で、腕輪念珠を好んで身につけて居るのを良く見かけます。単に“流行”なのでしょうか?私の思い込みかも知れませんが、人は窮地に立つとき、追い込まれたりするときはワラをも縋る思いに成ります。其の時、呪文は“神様、仏様”で有り、縋るワラが“腕輪念珠”なのだと思います。少なくとも心の底では“仏様”に帰依して居るのでしょう。
私自身、最初は単なる作業としか思って居ませんでした念珠作りが、今では信仰される方たちの法具を作らさせて頂いて居るその方たちの為に、より良い物を造ると言う気持ちに変わりつつあります。私も含め念珠堂に働く社員、そして特に製造部の方達の精神面も以前とは大きく変わったように思えます。
大量の受注にも対応が出来るように、機械化の導入、また一連、一連熟練した技を込めて製作する念珠にも何ら変わりは有りません。私たちが造る念珠には、私の思いが、念珠堂の思いが込められて居ます。
 そしてもう一面、私はこの念珠堂の技術の後継にも取り組んで居ます。本社作業場には15名の方たちと共に毎日を過ごさせて頂いております。特に本社詰めの社員5名の数珠作りを生業とする私たちは、自分の仕事には自信を持っておりますし、誇りも持っております。品物を見れば誰が造ったかまで分かります。其れほどの強いプロ意識で作業させて頂いております。いい加減な仕事の他社製品を見ます時、心が痛みます。念珠堂のお念珠は、珠を造ることは勿論のこと、この房組におきましても一流と確信致しております。製造部は、房組みと珠作りの二つのコンビネーションがうまく活き始めて、良い念珠が完成されます。念珠堂の製造するお数珠は、日本一でございます。末長くご愛用くださいますようお願い致します。

<今月の推奨品>

◎堆朱の製品 国内産(輪島塗り)
・八寸〜尺三みかん玉 振り分け、法華
・片手 女性(八ミリ玉)
・片手 男性 二十七玉 二十二玉 二十玉
・片手 男性 十八玉(十五ミリ 十六ミリ 十七ミリ)

◎ベルギーより素晴らしい原石が入荷致しました。
・アメジスト
・ガーネット
・ルビー・ライト
・エビロード
・トルマリン
・ビルマ翡翠
・蛍石 何でも価格。品質共にベリーグットです。



山田念珠堂「月信」4号(2000/6)
改めまして数珠屋です

改めまして数珠屋です。皆様は数珠屋と言うイメージをどのように考えていられるのでしょうか?今でも裏町に入ると残っているようですが、小さな民家で小さいカンバンに“仕立て直し致します”と云うように“念珠調整処”と書かれたカンバンに、薄暗い店先から主人と其の奥さんと内職回りの息子とザット数えても4〜5人での商いを想像されているのではないでしょうか?
小売業なのか卸業なのか製造業なのか全く区別の無い、町の和菓子屋さんのようで其の地域に在って卸も小売もしますし、製造とは云っても仕立て屋さんの様に、手に会う分は白分で組み立ての仕事をし、また、それ以外の組み立ては内職屋さん(外注)を使って組み立てていく、自社専属の職人さんさえ持たない今流行のアッセンブルメー力一としての存在がそのイメージに一番近いものでは無いかと思われます。
20数年前まで我が社を含む数珠屋という形態はそうした形で運営されておりました。勿論メリットもデメリットも在りますが、時代の流れとしてはかなりおくれをとっているように弊社は考え、その業態の改革を行った経緯が在ります。最近弊社へ訪間されるお得意様は其の変わり方にビックリされる方が殆んどで在ります。

● その改革点は  <組み立て工程>

1,外注の内職ではオリジナル化が計れない。(他社との共有人材の為)
2,外注の内職では技術力が向上しない。(他社との共有人材の為)
3,外注の内職では品質が安定しない。(人の数だけ品変わりが出来る)

<仕入れ工程>

1,オリジナル化が出来ない。
2,特に玉の場合は数珠用に加工出来ていない。
3,コストがかかる。(入手ルートが複雑なためコストが上がる。)

以上の問題を克服するため20年前より其の改革に着手し、やっと此の近年其の基盤が出来上がり社内にも、各部署、優秀な人材の確立をも観ることが出来ました。

●其の改革は

1,優秀な職人確保のため優秀人材を正社員に興じ技術の向上と伝統継承を確保した
2,内職に至っても弊社専属とし技術と品質向上を確保した。
3,品質安定のためハイレベル技術部の機械化に成功し確保した。
4,海外(台湾と海南島)に製玉工場を置き念珠用玉加工を確保した。
5,香港(九龍側)に現地法人を置き貿易を容易にしコストダウンを確保した。
6,釈迦梵天、弥勒房を始めとする知的所有商品を確保した。
7,海外ブランド“ルチアーノフォルネリス”イタリアンブランドを確立した。

以上7点に渡り改革を推し進めて参りました結果、皆様から圧倒的なご支援を賜ることが出来、今期決算におきましても、ゆるやかながら前年度を上回ることが出来、140周年と共に祝うことが出来ました。本当に心よりそのご支援に対し感謝申し上げます。

さて、本題に戻りますが“多寡が数珠屋されど数珠屋”真剣にその生業を考えます時、手仕事で在れば在るほど一流でなくては成りません。内職仕事を見下すつもりは在りませんが、今の状態では、人間国宝や伝統工芸士と云った名誉を拝命することは程遠いでしょう。しかしながら、日本の文化の中に数珠職人は確実に現存しております。そして弊社の生産するお念珠は正しくその伝統工芸品であります、末長くご愛用くださいませ。

合掌

“弊社の要 製造部の紹介No,3”

<製造部 山田憲治>

私は定番以外の特注の念珠をコーディネイト致しております。
本当の職人さんは10年以上のキャリアを持ち、念珠の定義も理解し、その利用方法まで想定し、また店頭に並べられたときに色の配分まで想像されて居ますので、よくどこのご注文か聞かれることが有ります。
そんな素晴らしい職人さんたちとの付き合いを致しております。念珠堂には現社長のおしめを取り替えたことの有る人も健在です。そんな真心のこもった品作りに、そして一刻も早くお届け出来るように頑張っております。最近はめっきりと別注の仕立てが増えて来て居ます。糸色が60色にも及んでおりますので、個性的な商品が出来上がります。そんなパーソナルな念珠づくりを目指しています。定番外品はその材料の手配に大変手間のかかる仕事ですけれど、お容様の喜ばれるお顔を想像しますとき、また素晴らしい山田の多くの職人さん達と接しますとき、幸せを感じて働かせて頂いております。今後とも宜しくお願い致します。

<製造部 井上須美子>

びっくりしています!製造部に配属されてようやく1年が経ちました。念珠屋さんがこんなにも忙しいとは思いませんし、毎日5000連近くの商品が出来上がって来ますし、配送されて行きますし、ここの部署では其の手配を毎日致しております。わたしは3週間先までの職人さんの手配を山田さんとさせて頂いております、なぜ3週間かと申しますと、別注文ないし修理は定番外ですけれど2週間内に収める様にするには支度の期間をそれくらいで処理しなければとても追いつかないからです。社長もキビシイ人ですが、全員がキビシク私もキビシク成りました。今充実しています。


<今月の推奨品>

沈香 天然のかおり 刻みにして 全商品に お付け致しました
● いいシャムの沈香が入荷致しました。
● 最近に無く素晴らしいものと喜んで頂けることと存じます。
● すべての商品に沈香その物を刻みにし分布致しておりますので焚いてみて下さい。
● 数に限りが有りますので5月中旬よりの受付とさせて頂きます。
● 勿論超特別価格にてお受け致しますので係の者までご連絡下さい。
● 売り切れの際はご容赦下さい。早いもの勝ちです!(表示通りの数量出来ないことが有ります)

1:腕輪7ミリ・6ミリ 各200連

9:12寸振り分け50連

2:7ミリ女性用片手100連

10:12寸法華30連

3:1Oミリ男性用片手50連

11:I3寸振り分け30連(みかん玉)

4:12ミリ(22玉)100遭

12:8寸浄土20連

5:15ミリ(18玉)30連

13:9寸三万30連

6:8寸振り分け20連

14:8寸天台10連

7:8寸法華100連

15:9寸天台10連

8:10寸法華30連

16:16寸装東30連

◎ 材料、品質の許す限り別注文お承ります。

おかげさまで完売いたしました。ありがとうございました。



山田念珠堂「月信」3号(2000/5)

MADE IN どこの国

made in どこせい?遥か前 made in Japan 此の印の付いたあらゆる商品が、世界中を駆け巡りました。其のころ、フランス製だとか、西ドイツ製だとか、高級品の代名詞と成りました。今でもそのイメージが日本人の中に残っています。しかし本当に今、其のイメージが正解をなしているのでしょうか?
確かに其の国其の国で得意不得意があります。工業製品は、機械のスイッチを押すだけの操作となり、賃金の安いほうが有利となり、其の変遷が日本から今や中国、ベトナムと言った国々に移っていっているのでしょう。
 しかし、伝統的な商品はどうでしょう。今やこれもが賃金の安い国へと変遷しております。しかし、更なる本真物は如何でしょう。厳然と其の地位を温め現存致しております。私達の業界の商品もそうでは無いでしょうか!端的に申しますと、努力なしに単なる継続のみにて継承されて来た製品は、すべて外国産と化してしまっております。
 しかしながら其の反面「これでもか!これでもか!」と努力を惜しまなかった企業は、其の分野でのシェアーは言うまでも無く、トップを誇り、製造能力は勿論のこと、企画力、技術力、営業力、資金力、で圧倒的に優位に立ち、その製品品質は他社を寄せ付けない図式が出来つつあります。そして其のものが信用と成っております。
 弊社のことで分かりやすく申しますと、品質表示がなされていないことにその問題点が浮かび上がって参ります。それは、人工合成品の表示をせず、弊社の天然石品と同等の様に錯覚をさせることにより、販売することに有ります。「水晶が安くなった」とよく言われます。常識的にご判断頂いて、天然の有限物質が“高く成ることは有れ、安く成ることは無い!”これがスタンダードな考えだと認識致しておりますが、みなさまは如何なものでしょうか?弊社では20年前より、台湾高尾に於いて貴石研磨の工場をスタートさせ、其の品質も西ドイツをも越える技術になったことは、もうご存じのことと存じます。そして初めて、貴石製品の低価格の実現と成りました。今、そうした企業努力なしに、低価格商品(人工合成品)と同じ土壌に立たされ奮闘致しております。前号でもご紹介致しました様に、一部を除き山梨県の特産である水晶研磨においても、人工石が使用されているのです。当然、中国から大量に輸入される貴石もどきは、ほとんどと言っていいくらい人工石です。そして其の錯覚は、中国語でガラス=すいしょう(水晶)、英語でガラス=クリスタル、要するにガラス=クリスタル=水晶=ガラスなのです。しかし此のことは説明されず、「水晶」として販売されているのが現状です。そうした商品をどの様に分別するかが、それを扱う業者の信用と成るのも当然です。
 私達は原石を輸入し、そして加工、しかも念珠だま用に加工致しております。勿論、原産地証明も付嘱することが出来ますし、“天然石使用のシール”の添付も当然ながら当たり前の行為なのです。天然貴石が人工加工石と同じ価値観に成ること、そんなことは前代未聞のことです。人工ダイヤが天然ダイヤに取って代わることが有るのでしょうか?まさしくこれと同じ事です。消費者に錯覚を招くような事が有るとするなら、それは生産者、取り扱い業者で有る此の業界が先頭に立って説明すべきであって、それを逆手に取ってなす商行為は、謹みたいと思います。今一番しなければ成らない事は、made in どこ製 因りも品質表示が先決なのです。今も昔も正直者が損をする時代で有っては成らないと思いますし、そうであってはいけないのでは、ないでしょうか?

 

“弊社の要 製造部の紹介No,2”

《製造部 奥村由美》
 弊社工場では、主に釈迦梵天の手配を担当致しております。最近では特に本連の受注が多くなっているようです。和歌山工場での機械化も進み、本連の生産も日増しに進んでいるようですが受注が多く、より一層の機械化と合理化が必要と成る気配に有ります。今までの定番化は片手を中心に行っていましたが、最近の状況では本連をも定番化の必要性を感じるところです。時節により注文が重なり、納期の点でスムーズに進まなかった時期も有りましたが、今後は納期の短縮を念頭に改革をし、より一層の品質向上に努めたいと存じて居ります。釈迦梵天の発展は、私自身の発展と考えて居りますので、ご愛好のほど宜しくお願い致します。又 ご意見等も御遠慮なくお申し付け下さい。

《製造部 西林泉美》
 製造部では毎日営業部からの受注を受け、お客様のご要望通りに商品製作に堺工場、和歌山工場、本社工場と内外の職人さんたちに仕事を振り分け、よりスムーズに納品出来ますように努力致して居ります。
 入社時、右も左も何も分からず製造畑を・・年歩んでまいりました。しかし、今では少なからず?数珠作りに関しては、営業部には負けない程の知識と厳しさを理解し、念珠堂の数珠製作の厳しさも理解出来る様になっていますし、また奥深い物も感じております。製品を作り上げる一番近い部署で勤務出来ます事は、充実感と満足感を実感し、少し社長の厳しさに耐えることも楽しみと成ってまいりました。今は製造部に於いて必要不可欠な人員に成ることと、お客さまに より一層のご満足頂けるように頑張りたいと思っております。

Vol.4にも製造部紹介はつづきます。

<今月の推奨品>

沈香 天然のかおり 刻みにして 全商品に お付け致しました。

●いいシャムの沈香が入荷致しました。
●最近に無く素晴らしいものと喜んで頂けることと存じます。
●すべての商品に沈香その物を刻みにし分布致しておりますので炊いて診て下さい。
●数に限りが有りますので5月中旬よりの受付とさせて頂きます。
●勿論超特別価格にてお受け致しますので担当者までご連絡下さい。
●売り切れの際はご容赦下さい。早いもの勝ちです!(表示通りの数量出来ないことが有ります。)

1:腕輪7ミリ・6ミリ

各200連

9:12寸振り分け

50連

2:7ミリ女性用片手

100連

10:12寸法華

30連

3:10ミリ男性用片手

50連

11:13寸振り分け(みかん玉)

30連

4:12ミリ(22玉)

100連

12:8寸浄土

20連

5:15ミリ(18玉)

30連

13:9寸三万

30連

6:8寸振り分け

20連

14:8寸天台

10連

7:8寸法華

100連

15:9寸天台

10連

8:10寸法華

30連

16:16寸装束

30連

 ◎材料、品質の許す限り別注文 お受け承ります。


山田念珠堂「月信」2号(2000/4)

意匠 商標登録商品 釈迦梵天(蓮如房、大師房、聖人房、結び房)

もう既にご承知の事と存じます。 ルイヴィトン、カルチェ、エルメス、グッチ、フェンディロ-レックス、ブルガリ、等々有名ブランドの社名です。 弊社が これらのブランドと肩を並べたと 申し上げているのではございません。 しかし今現在これらのブランド品は紛れも無く真似をした類似品が 数多く出回っている事の 共通性が有ります。 この事実はマスコミにても 日常的に取り上げられています。 そして そのあげくには刑事事件、損害賠償事件までにも発展致して居ります。 これは 「不正競争防止法」と言う世界共通の法律が有り、不当な方法での販売に規制を掛け製造者、消費者保護と言う観念からも強制されるものです。 しかしながら我々の業界も 真似をする行為の後が立たない。モラルを守る以前の問題だと思います。
例えば カバンを例に取ってみますとケリ-型、バ-キン型とこれらは伝統的な形で有るので当然似通った型に成ります。 しかし悪質なのは全く同じ型にして素人では一見して 見分けが付かないように工夫することなのです。 さらに悪質なのは素材面、技術面がはなはだ貧困で有るため耐久性が著しく悪かったり粗悪で有ったりすることでさらにさらに悪質なのはバッタ価格共言える根拠のない安値で正規メ-カ-品を扱うお店に対して不当口上で不当販売することであります。
またモラルの無さで言えばここ数十年前から一部の業者を除き 山梨県の貴石製造に関して言えば “天然の水晶は使用せず"“すべて人工石"を使用していた事実が有り、また地元職人さんたちは 自らそうした事実を語っているにもかかわらず其の品を購入した業者(念珠業者)は 天然水晶を使用しているがごとく販売されている事実。如何なものでしょう。 弊社の真似を平気でする モラルなら弊社が行っている天然石利用の表示をも真似をされたく思いますがこれはモラルなのでしょうか? 疑いたく成ります。
先日の日経新聞に「安売り店 閉鎖 」と言う見出しが有りました。 安かろう悪かろうが会社の 出来、不出来をも含め問われる時代に成ってきたように思われます。環境を整備し徹底した合理化と諸経費削減をポリシ-として経営することが ディスカウントという戦略を成功させるのであって粗悪品を販売する安売りは長く続かないものなのです。
 消費者はそんなことはもうとっくに見透かしていますし本当に安いもの、 バッタ品の区別は 業者其のものの選別につなげることも 承知していることなのです。
メ-カ-並び その取り扱い業者の優劣はイ-コ-ル品質の良さ、技術力、製造能力、企画力、資本力、そして 大切なのは誠実さ、どれを取ってみても 水準が高ければ高い程 優れた会社と言うことになります。 私達はそんなメ-カ-になるべく努力致して居ります。
私達のモット-は “品質は信頼"と考えて居ります。 ウソも方便も使う必要がないのです。 私達は仕事人の集団です。 決して甘えませんし妥協も致しません。
 一度お付き合い下さい。 本当の信頼をお届け出来る様に 皆頑張って居ります。
先月号から弊社の 素晴らしい 社員と部署をご紹介させて頂いて居ります。
・営業部(アシスタント含む)18名 ・経理、総務 3名 ・貿易部 2名 ・海外事務所 3名
・製造部(和歌山工場、堺工場、本社工場、内職 含む) 152名 ・修理部 3名 ・配送荷受 2名
・商品部 2名総勢185名の社員構成です。シリ−ズにてご紹介させて頂きますのでお楽しみにして頂きたいと存じます。 ではまた次回宜しく!   合  掌

 

<弊社の要 製造部の紹介>

《製造部 部長 平木 壮二》
製造部には 弊社工場、堺工場、和歌山工場と弊社専属職人さんと内職 と言う総勢152名の大所帯を預かって居ります。
私の所属は 本社製造部にて 私を含め5名のスタッフで業務推進を致して居ります。
私の良き仲間をご紹介致しますと山田さん(弊社社長とは関係有りません)と井上さんは 内職の管理を主にお願い致して居ります。 特に山田さんには大量に少量に係わらず発生しますは玉の整理、小口の注文に対する生地、素材の手配などをお任せ致して居 ります。 また井上さんには3週間先までの職人さんのスケジュ-ル管理をお願い致して居ります。 奥村さんは 弊社工場の管理(スケジュ-ルの調製と製造生地、素材の手配)
西林さんには 弊社 職人さんに対する対応と生地、素材の手配をして頂いたいます。
弊社製造工場には目谷さんと言う 先代の社長より伝授された素晴らしい技術の持ち主が 技術部長として居られます。 弊社のコンピュ-タ-制御するノウハウはすべて彼女のノウハウで有ります。
我が社のシステムは 営業マン2名に対し1名のアシスタントが担当致して居ります。
営業が出張し留守の場合でもスム-ズに混乱無く受注し発送出来るように成って居ります。 ところで私の担当ですが勿論預かる部署が問題なく推進することですが、堺工場と和歌山工場の総責任を予て居ります。 どちらの工場もシステムは大体同じで2~3名の単位でグル-プを組み・通し(弟子入れを含む) ・軸組み(片手、本連) ・房組み(シャカ梵天、弥勒房など) を流れ作業にて取り組んで居ります。 工場出荷の際には 検品まで 数人が ひとつひとつ手に取り目で確認し出荷致して居ります。 「工場から絶対に不良品を出さない!」 を モットーに掲げて作業致して居ります。
私共の製造する念珠には大きく分けると片手、本連、腕輪、と分けられますが 本年からは本物指向と言うことでの方針で本連の製造が多くなると思われます。 ご存じのように 本連は八宗八派に止まる事なく色んな形のものが 要求されるように成りますが、これぞ実力の見せ所と準備万端より品質の向上は勿論のこと計画生産に励みご注文にはスピ-ディ-に対応するべく頑張る所存で御座いますので今後ともよろしくお願い申し上げます。 また仲間のご紹介は次月号にてご紹介させて頂きます。 製造部

《製品のご紹介》

本連念珠 推進企画にご理解賜りありがとう御座います。
下記の様なご意見、ご要望が有りましたのでご紹介し検討させて頂いて居ります。

・ 星月以外の貴石 商品の充実と ディスプレイケ-スの製作。
・ 積極的に本連を勧めることで お客様への 信頼が出来 喜ばれてる。
・ こんなにスム-スに 本連が 受け入れられるとは思わなかった。
・ 専門店としてもっと早くからこのような企画をするべきであった。
各地で 十三まいりの 催しが開催されています。
・ 本珊瑚 本真珠本連の特売を致します。
・ 寺院向け 本琥珀本連(各宗派) ご用意致して居ります。
ご寺院向け本連(高級品) 各種取り揃っています。 お問い合わせ下さい。
《製造部 奥村由美》

弊社工場では主に釈迦梵天の担当を致して居ります。 最近では 特に 本連の受注が多くなっているようです。 和歌山工場での機械化も進み 本連の生産も日増しに進んで いるようですが 受注が 多くより一層の機械化と合理化が必要と成る気配に有ります。
今までの 定番化は片手を中心に行っていましたが 最近の情況では 本連をも 定番化の必要性を感じるところです。 時節により大量の注文が重なり納期の点で スム-ズに進まなかった時期も有りましたが 今後は 納期の短縮を念頭に改革をしより一層の品質向上に努めたいと存じて居ります。 釈迦梵天の発展は 私自身の発展と考えて居りますので ご愛好の程 宜しくお願い致します。
《製造部 西林泉美》

製造部では 毎日 営業部からの受注を受け お客様のご要望通りに商品製作に堺工場、和歌山工場、本社工場と内外の職人さんたちに 仕事を振り分け よりスム-ズに 納品出来ますように努力致して居ります。


山田念珠堂「月信」創刊号

謹 賀 新 年

 明けましておめでとうございます。
世間では2000年ミレニアムの記念年といろいろなイベントが企画され盛り上がりが期待されています。弊社も、月刊“フェニックス”を発刊し、弊社とお得意様との情報の窓口とし、また交流、懇親と振興の一筆として考案させていただきました。でき得る限り続けて参りたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
 我が社は今年度で数えの140周年でもあります。文久元年の創業以来五代の頭首を経て、現在わたしで六代目になります。飽きもせず長く続いたものだと私自信感心致しております。私に取っての20世紀は、基礎がための20年でございました。その間、バブル経済があったり、その崩壊であったり、目まぐるしく激動の20年でもございました。しかしながら、それらのもたらした影響は確実に知となり身となりました。まず一番の収穫は、今まで手作業に頼っていた処のものが90%自動化され、品質がレベルアップされたことは言うまでもなく、納期の短縮化と生産の計画化が計れる事となりいわゆる、手工業生産であったものが工場制生産に移り変わった偉大なる産業革命の世紀であったと自負致しております。これにより、生産システムのシフトが変わり小ロット多品種生産が可能になりました。また、計画生産も可能になることで、かなりのアイテムの商品が定番化できるようになりコストの削減をさらに推し進められる様にもなりました。そして、その一方、手作業による技術力のある職人さんたちが重労働から解放され、一般のパートさんたちで十二分に対応のできるような、コンピュータソフトが開発された事で品質の向上をも可能となりました。そのことは職人の技術力が必要とする高級品及び対応の難しい修理品に転用されるようになり、一石三鳥の効用が可能となったことは、我が社に取ってこのうえない副産物であったことは紛れも無い事実であります。
 また、営業面におきましても“釈迦梵天”“弥勒房”“阿弥陀房”“蓮如房”“太子房”“聖人房”等の知的所有権との出会いは、弊社に取って躍進できる素材となって居るのも歪めない事実であります。これらの知的所有権を有益にご活用されますことはお取引先に取ってもご同様の事でその事はもう既にお察しの事と存じます。

 新たなる21世紀に向け、更なる躍進と努力を惜しまないつもりでございます。そして皆様のご愛好、ご要望にお応えすべく、精進の覚悟でございますので、なにとぞ倍旧のご指導とご鞭撻賜ります様お願い申し上げ新年のご挨拶にさせて頂きます。
尚、ご意見、ご感想等賜りますれば幸でございます。                 合掌

 

<お知らせ>
本年より“本物指向”と言うことで“本連念珠”の販売強化を実施致します。
これにより、無用の乱売とダンピングに歯止めが効き、専門店商品としての確立されることのより、量販店並びお土産店との差別化が可能となります。
今までは“片手念珠”主体の販売体制でございましたが、これも幾分かの責任は私共メーカー側にもあるように思われます。深く反省を致すところであります。

◎本連用 各種各派 サンプル品(星月)ご用意致しております。
◎販促用 ポスターA3サイズもご用意致しております。
◎各宗派用 カタログをご利用ください。

さらに、他店商品との差別化を図るため、弊社全商品に、弊社シンボルマークを信頼のマークとして栞に付嘱することとなりました。
そして、その栞には、宝石、貴石などの合成品(人工石)の仕様のない旨の事、製法上の説明及び特色などを列記致しております。

修理部より 主任:平賀ひとみ
1ヶ月平均2000件もの修理品のお預かりですが、其の内訳は海外製の品(本来の数珠用加工が出来ていない品)、テグスや接着剤が使用された品が多く、また生地と道具との穴の大きさもまちまちであるため、ミニマムの糸しか通らず、とうてい弊社の製品とは程遠い商品が80%を越える状態で、多種多様にわたるご要望、納期期限の指定された至急扱いも急増致しております。弊社ではコンピューターによる管理、独自のビデオ撮影による受領システムにより、お問い合わせは勿論のこと、内容確認も敏速に対応出来る態勢を整えております。また、納期の短縮も常に課題とし、製造部門の強化と協力により徐々に改善されております。
それでは、近況と今後の対策についてお話し致します。

◎釈迦梵天への変更の急増に対し、釈迦梵天専用日を設けて対応致します。
◎製品のシステム化により、従来の職人さんのシフト変えにより、スピード化を図ります。
◎長期休日及び彼岸、お盆は、一部内容によっては混雑がございますが、これらの解消にも努力し、安定した納期 の維持に努めたいと存じます。

今後は、21世紀に伝承される“技有り”の品作り、業務活動に努力する所存であります。修理に関しましては、ご遠慮なくどんなことでもお問い合わせください。
受付担当は私を含め、大引、塚本の3名が常時勤務致しております。よろしくお願い申し上げます。

<新製品紹介>

原石の仕入れが変わります。これにより20〜30%コストダウンができる予定です。
アメジストやカーネット等の水晶やメノウと言った貴石より、やや宝石色の強い石をリーズナブルな価格での販売の予定です。一度お試しに弊社営業の進めるアメジスト(¥8、000-ぐらいのもの)など仕入れてみてください。

◎携帯電話用ストラップ”シャカ梵天付き”大流行致しております。
価格:希望小売価格¥700-
お問い合わせ(有)バリュー小畑又は弊社

◎春彼岸 サービス用品として当社オリジナル念珠袋“逢坂”を特販致しますので、担当営業マンまでお問い合わせください。

 


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