念珠の種類 宗派と念珠 念珠の起源 製作工程 TopPage
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 中国の天台大師智を高祖とし、日本の伝統大師最澄を宗祖とする宗派。
 「法華経」を完全な教えとしながら、密教・浄土・禅などの教えをも抱合する宗派。
**天台宗の珠数の基本は主珠108個、母珠1個、浄明珠に丸玉10個、平玉20個というのが基本です。また、補処の玉が1個、記子留が1顆づつ加えられています。 イラタカ珠数を使うのも天台宗の特長で、これは修験道からの影響を多分に受けているためです。

法然を宗祖とする宗派。阿弥陀仏の本願を信じ、念仏(阿弥陀仏の名を唱えること)することで極楽往生ができると説く。京都市東山区の知恩院が総本山。法然が草庵を結んだ地に弟子の源智が文暦年間(1234〜1235)に大谷寺を創建したのが始まり。
**浄土宗の念珠には大別して4種があります。まず、第一に「百万遍の大念珠」といわれるもので、1080の珠を連ねた大念珠を、道俗を問わず多くの人に依って繰ります。
 第二には108顆の念珠。 これには二種類があり、ひとつは「道具念珠」と呼ばれるもので、道具荘厳服を着た場合に、水晶などの念珠を用いるものです。
 もうひとつは、「日課念珠」といわれるもので、親玉から房を垂れず、別に金属で作った小環を入れ、環より弟子珠を入れた房を垂れます。
 第三は浄土宗、独特の型式である二連念珠で三万繰(三万遍用)と六万繰(六万遍用)の二種類があります。
 第四には携帯用の三十六顆を連ねた珠数です。
 浄土宗では念仏を唱えるにあたり、珠数のことを特にやかましくいうのですが、その場合、真読念仏とサラグリ念仏とがあります。
 真読念仏とは念仏一声に一顆をつまぐることで、サラグリ念仏とは念仏一声に二・三顆をつまぐり、念珠を繰ることよりも、むしろ念仏を唱えることに重きを置いたものです


 空海を開祖とする仏教の宗派。修業(三密瑜伽行)により即身成仏できると説く。真言宗から生まれた宗派は多く、古義真言宗と新義真言宗に大別でき、古義真言宗には、高野山・東寺・醍醐・御室(おむろ)・大覚寺・山階(やましな)・泉涌寺(せんにゅうじ)・善通寺・真言律の各派があり、真義真言宗には智山派・豊山派がある。
**真言宗の念珠の顆数は108個が基本です。この場合、母珠が二個、両方の房に10個づつの記子を加えます。
 また、「片繰り念珠」(半繰念珠)という、54顆の念珠があります。この場合は一個の母珠、母珠より七ツ目と21目に小珠をいれます。 そして母珠から房を垂れ、10顆づつの記子をつけます。
 はじめに書きました真言宗珠数の基本は、「振分珠数」とも呼ばれ、八宗在家珠数としても使われることがあります。

 親鸞を開祖とする宗派。浄土真宗の名称は明治時代以降のもので(浄土宗の反発があった)、それ以前は一向宗と呼ばれていた。 絶対他力の往生を説き他宗が修行によって成仏を目指すのに対して、浄土真宗では念仏を唱えることができるのも、極楽往生できるのも阿弥陀如来の力であるとする。また、成仏し極楽に往生した者を追善供養することは教義に反するところから位牌は用いない。戒名ではなく法名が使われる。
 浄土真宗の中では主要十派を真宗十派と呼んでおり、十派とは次の通り。
 本願寺派(西)・大谷派(東)・高田派・仏光寺派・興正派・木辺派・山元派・誠照寺派・三門徒派・出雲路派。
**浄土真宗の珠数は念仏の数取りに用いるのではありません。また、煩悩を断つ、功徳を積むために用いられるわけでもなく、礼拝恭敬、仏事勤行のための法具としてのみ用いられるのが、本来の目的です。
 ですから、弟子珠を上につめて数の取れないようにし、また、下の房を巻き上げて結んであります。この結びの金剛珠とを俗に蓮如結びといいます。

 日蓮を宗祖とする宗派のこと。日蓮教団からは今日に至るまで多くの派(門流)を生み出したが、現在日蓮宗と言えば、身延山久遠寺を総本山とする教団のことを指す。この他、日蓮系の主な教団は次の通り。
 日蓮正宗・顕本法華宗・法華宗(本門流・陣門流・真門流)・本門法華宗・日蓮本宗・日蓮宗不受不施派・本門佛立宗など。
**日蓮宗ではお題目を唱える時、「記数の念珠」(108顆)を用います。これには母珠が二つついており、一方の親玉には20個の記子があり、中間で一度結んであります。もう一方の親玉には5個づつの記子と記子留とを列ねた二つの紐があり、また、別の一紐を垂らして、それに十顆の玉を連ねて(記子留なし)あります。

**108顆が禅宗の念珠の基本です。臨済宗、黄檗宗では親玉二個、片方の親玉は十個づつの記子がついており、五個目のところで一度結んであります。
 曹洞宗では母珠、向珠四天の間に十八個づつ通されており、さらに108環金という輪が通されています。


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