浄土宗の数珠

念仏を称えることで往生できるとする浄土宗の珠数は独自のものです。法然上人の弟子である阿波介(あわのすけ)は百八数珠を用いて念仏を盛んに称え、弟子珠を上げ下げして念仏の回数を数えていましたが、弟子玉の紐が度々切れるので、両手に百八数珠を持ち念仏の数を計ったことが、その始まりとされます。一つの輪は27珠、もうひとつの輪は20珠、あるいは40珠であり、弟子珠には丸珠6珠と平珠10玉が付きます。27玉は息継ぎの空転があり25回を称えると30,000回(三萬繰り)あるいは60,000回(六萬繰り)の念仏を称えることができます。三萬繰りは一心院の称念上人(1513〜1554)、六萬繰りは鹿ヶ谷の忍澂上人(にんちょう・1645〜1711)に由来するとされます。称念上人も忍澂上人も宗祖法然に立ち戻って念仏を称えることを勧めた浄土僧です。

三萬繰り、六萬繰りは日課念珠(日顆念珠)と呼ばれるもので、9寸三萬浄土は僧侶の方、男性向けとしてお勧めしております。8寸六萬浄土は尼僧の方、女性にお勧めです。


山田念珠堂 紫水晶9寸 3万繰浄土銀環

紫水晶9寸
三万繰浄土
(銀環)

山田念珠堂 浄土宗シーブルーカルセドニー8寸

シーブルー
カルセドニー
8寸六万繰
(銀環)

山田念珠堂 天竺菩提珠 9寸六万繰(銀環) 

天竺菩提珠 
9寸六万繰
(銀環)

※数珠の手の掛け方は一例で、この他の掛け方もございます。