今週の推奨品

拭漆黒柿 第75回目

黒柿は、おおよそ150年以上経った普通の柿古木から、ごく稀に見つかる「黒い紋様」を持つ部位のことで、黒柿という特別な木があるわけではありません。意図的に育てる事が出来ないため、古より珍重されており東大寺正倉院宝物には黒柿を使った見事な工芸品が数多く残っています。この黒柿に、拭漆(摺漆ともいいます)を施すことで、艶を与え、木目をより一層美しく見せると同時に、汚れや傷が付きにくくする実用的な効果を付与しています。さらに、かぶれ対策として、拭漆の上からクリア加工をしていますので漆にかぶれにくい仕上がりとなっております。素材「神秘の銘木」と工芸「拭漆」の融合、老舗ならではのクオリティと拘りを感じていただければ幸いです。