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縞オニキス 第285回目

第261回でオニキスをご紹介した際に、本来のオニキスは白い縞模様があり、黒一色に仕上げられたものが、その名で市場で定着・一般化している旨をお伝えしました。今回は対比いただけるように白い縞模様が残った縞オニキスをご紹介いたします。オニキスの語源はギリシア語で爪という意味があり、縞模様の特徴をなぞっているものと思われます。平行に入る縞模様は自然が造り出すため同じものはひとつとなく、縞が多く明瞭なものから、少なめなものまで、生成条件によって様々に変わります。今回のものは縞模様が少なめで、おとなしい印象のなかにも趣がある御念珠かと存じます。