千年の時を刻んだ木は、語らずとも深い気配をまといます。屋久島の厳しい自然の中で育った屋久杉は、緻密な木目と清らかな香りを持ち、手に取った瞬間に違いを感じさせます。今回ご紹介するのは、屋久杉の魅力をそれぞれの表情で引き立てた二連。22玉の大玉に茶水晶を合わせ、木の温もりに端正な透明感を添えた男性用とラベンダーアメジストを配し、柔らかさと気品を感じさせる女性用。現在、市場に流通する屋久杉は、自然倒木や土埋木など限られたもののみ。同じ表情のものは二つとなく、そのひとつひとつが、長い歳月を生き抜いた証でもあります。日々の手元に、静かに寄り添う “時間を宿した御念珠” でございます。