今週の推奨品

本柘双龍彫 第246回目

今週は「龍」をテーマにした彫物の御念珠です。「東洋の龍」の起源は中国とされており、仏教発祥の地、インドには龍はなく、日本へ仏教が伝わるまでに古代インドの蛇神ナーガが仏教に取り込まれ、仏法を守護する八尊の護法善神のひとつとして数えれられるようになったと云われております。日本の仏教においても守護神として伝えられ、龍を配した仏像や寺院の向拝・欄間・天井画・襖絵などで、その姿を拝見することができます。また、双龍を配することの意味については仏教的にはないようです。神聖なシンボルの二匹の龍が調和することで、より強く加護を願い奉るということであり置物などでよくみられるモチーフになります。今回は細かな加工を施すことが出来る柘植に双龍を彫刻した逸品でございます。