今週の推奨品

宗派別特集 真言宗 第220回目

今週より宗派別の御念珠を複数回に分けてご案内させていただきます。初回は真言宗。真言宗の数珠は両側に親珠(母珠)を持ち主珠は108珠あります。両方の房に十個づつの記子珠(弟子珠)が付きます。この形式の数珠は弘法大師が唐から持ち帰った(請来した)水晶念珠を元にしているとされます。現代の数珠では房の片側には真言宗の基本的な数珠は「振分数珠(ふりわけじゅず)」とも呼ばれ真言宗に限らず各宗派でも用いることができます。

真言宗の宗祖、空海は804年、留学僧として遣唐使船で中国に渡り、密教を授けられ、仏教を顕教と密教に区分しました。顕教は阿弥陀仏等の報身や応神である釈尊の教えをいい密教は法身である大日如来の説いた教えをいいます。816年、高野山を賜り、金剛峯寺を開設し823年に賜った教王護国寺と併せ真言宗の根本道場としました。