今週の推奨品

天然アベンチュリン 第231回目

第199回の推奨品で「翡翠系」のご紹介をさせていただきましたが、それ以降、天然アベンチュリンと印度翡翠の違いについて質問されることが多く、その点について少し掘り下げてご案内をいたします。どちらの貴石も石英グループで、翡翠のような美しさがありますが、両者の違いを簡潔に申し上げますと「アベンチュレッセンス」という、砂金のようなキラキラとした輝きの有無になります。印度翡翠(グリーンクォーツァイト)には見られず、天然アベンチュリン(グリーンアベンチュリン)には石の名前の通りその効果が見られます。このことから本来であれば印度翡翠の英名はグリーンクォーツァイトと明記されるべきなのですが、大変似通った印象であるためかグリーンアベンチュリンという名称で流通されているケースが多々見受けられ、エンドユーザーにとってわかりにくい状況になっているかと存じます。なお、アベンチュリンという名称は砂金効果を表すため、他の貴石でもその名称の一部に使われることがあります。