結晶中の作用によって紫に発色するアメジストや、淡いピンクを帯びるローズクォーツと同じ仲間である「黄水晶（シトリン）」は水晶に鉄イオンが混ざり、放射線による結晶構造の変化で黄金色に輝く人気の高い貴石。語源はヨーロッパの柑橘類 シトロン に由来し、色合いは明るいレモンイエローから温かみのあるオレンジまで実に多彩です。中世ヨーロッパでは、富をもたらす「商人の石」として愛され、交易や商売の場で持ち歩かれたとも伝えられており、本貴石を手にするたびに、古来より人々を惹きつけてきた「黄金の光」のぬくもりを感じていただけるでしょう。なお、市場に流通しているものは、アメジストを加熱処理することで生み出されたものであることを付け加えさせていただきます。