数珠の選び方

数珠の選び方 17.亡くなった親の数珠はどのようにすればよいですか

数珠を供養し手放すという方法も、もちろんあります。毎年10月10日、聖徳太子さま建立の四天王寺(大阪市)にて数珠供養をしておりますのでご相談ください。

または、もし、これからご葬儀という事であれば、棺の中へ納める事もできます。旅立たれる親御さまのお側へ置いて差し上げてください。しかし、残念ですが、念珠の素材によっては棺の中へ納められない数珠もありますので、詳細はお葬儀でお世話になる方へおたずねください。

 もしくは、お念珠を引き継がれる事もお勧めします。そのままでは傷みが大きい場合もありますので、房などを交換し、新たな装いへとお直しされてはいかがでしょうか?お父様のお念珠を娘様が継がれるケースもございます。玉は少し大きめかもしれませんが、ご自分に合わせて玉数を調整し、房を交換され、お仕立て替えをされます。親御さまのお念珠が手元にあれば、親御さまをいつも近くに感じられますし、親御さまが守ってくださっているようにも感じますね。

 亡くなった方がお使いだったお念珠に、終止符を打つ必要はありません。僧侶の方をはじめ多くの方が、幾度も修理を重ね、代々受け継がれているお念珠を、大切に使っておられます。

お仕立て直しをすることで、念珠は世代と共に変化し、その時の持ち主にふさわしいものに生まれ変わります。お念珠をぜひ未来へ繋げてください。念珠はメディアとなり、歴史を 物語を 伝えてゆきます。