数珠の選び方

数珠の選び方 36. 房の下の紐に付けられている小さな玉には、どのような意味がありますか

 房の下の紐に付けられている小さな玉は「弟子珠(でしだま)/ 弟子玉」などと呼ばれます。どの宗派でもお使い頂ける略式の念珠には見られず、主に、宗派ごとに仕立てられた本連の念珠に付けられます。
 しかし、玉数や玉の形状も宗派により違いがありますし、1玉も付けられていない宗派もあります。ただ、僧侶が持たれる装束念珠には、数の違いや配置の違いはありますが、どの宗派でも必ず付けられています。
 この「弟子珠」は、十大弟子、十波羅蜜を表したり、菩薩や尊者を表します。また、この小さな玉は「記子珠」「数取り」とも呼ばれ、文字通り、記すこと、数を数える事も役割としています。数珠は、真言やお念仏をとなえた回数を数えるカウンターとしても機能性が高いのです。
 浄土宗の日課念珠を例にすると、独特の形状のこの念珠は、8寸サイズの念珠で64800回のカウントが可能です。この念珠の房には、丸玉6個と平玉10個が使用され、他の念珠とは玉数が異なるのですが、丸玉6個と平玉10個だから64800回のカウントが丁度良く可能となるのでしょう。浄土宗の開祖である法然さまは、毎日6万回のお念仏をとなえられていたそうです。あの独特の形状は、法然さまのお姿を敬い目指すべく、出来上がったのだと感じます。