不吉な事ではありません。

どちらかと言うと、数珠の糸が切れることで、身代わりになってくれたと考える方が多いです。数珠は、持ち主の想いや願いが込められるもの。そのため、念珠は自分の身代わりと捉えるのです。身代わりになってくれたのであれば、感謝すべきことですね。

また、当然のことながら、経年劣化や摩擦が原因で糸が切れる事も多いです。衣類と同様、虫食いで糸が切れる場合もあります。虫の寄りやすい材質の念珠の場合は、特に注意が必要です。

山田念珠堂の数珠は、玉を通す糸を２重にし、突然の糸切れによる玉の飛散を未然に防ぐ工夫をしています。また、玉の加工にも気を配り、糸切れしにくいよう努めています。

カタチあるものは壊れるのは念珠も同じです。念珠の糸が緩んできたかな？と思ったら、糸が切れてしまい、玉を失うことになる前に、ぜひ早めのケアをお願いします。

また、糸が切れてしまったのであれば、お修理をご検討ください。玉を失った場合でも、似たような玉を足すなどしてお修理が可能です。

大切な念珠です、長く愛用なさってくださいね。