数珠の選び方

数珠の選び方 28.祖母がお葬式の時に赤い数珠を使っていますが、お葬式の時に赤い数珠でも良いのですか

 赤い数珠を使って頂いても大丈夫です。ご自身で気になるようでしたら、他の色をお選び下さい。数珠は赤に限らず、色は豊富に揃っております。

 赤色は、古来より「魔除けの色」「邪気を払う色」として扱われてきました。赤色と言えば「寺院や神社の建物」「ダルマ」「赤べこ」「小豆」「赤いちゃんちゃんこ」等々、日本の生活の中で親しまれています。どれも「病除け」「邪気払い」「魔除け」など、災いを防ぐ事を意図し、使用されてきました。

 おめでたい席でも赤色を使用しますが、やはり、祝いの席から魔を払う意味も大きいと思いますし、祝い事へと転じて縁起物とされている場合も多いです。 婚礼道具の1つとして、お念珠も挙げられますが、昔は赤い珊瑚のお念珠を準備することも多かったのではないでしょうか。ここにも、花嫁の幸せを願い、災いを防いであげたいという贈り主のやさしい願いが感じ取れます。

 珊瑚の数珠は、一生手にする事のできる数珠です。お葬式だけでなく、日々のお守りとしても、どうぞご愛用ください。