山田和義の数珠の話

山田和義 珠数の話(4)玉と共に命の数珠糸

 数珠にとって玉と共に糸は命です。念珠糸は特殊で縦に強いだけではだめです。例えば鋼材で出来た鋼線は縦には強いですが刃物らしいものが垂直に触れると切れてしまいます。

 念珠の糸は「結ぶ」「くくる」「編む」ことができませんと念珠にはなりません。結果横にも強い糸が要求されます。

 弊社では1970年代よりウーリーナイロン糸を使用しています。特徴は縦にも強く横にも強くねじれにも強く発色性に富んでおります。ウーリーナイロン糸はストッキングに使用されている糸ですが、その欠点は糸がボボケてしまい使うことに難題があり一色が大量発注ですので大変に大きなお金が寝てしまいます。しかしこれらの糸を使用致しますことで「山念の念珠は切れない」という評価を頂けるようになりました。

 さらに弊社では全商品2本で通して居り片方が切れましても珠飛び散らないほか修理がしやすく早い仕上がる利点があります。

 更には珠の中で糸が遊ばない工夫もされていて親玉と主玉・四天(二天)に大小があっても穴の大きさは一定にしており穴中での遊びを減らす工夫もされ糸切れのない念珠が製造されていますが少々コストがかかります。